ピンクファイヤークォーツはブラジルのエスプリト・サント州で少量産出し、世界のマニアを騒がしました。現在では枯渇したと言われていますが、たまにルース類が市場に出回り、少量ですが産出が続いているのかと思われます。しかしながら、希少性は失われず高価な水晶としてその地位を確保しています。
当初は銅鉱石のコベリンがインクルしていると言われましたが、今では鉄系のヘマタイトが通説になっています。コベリンは銅の鉱物ですが、産地的に銅が含まれる事は可能性が低く、水晶と相性の良い鉄系のインクルージョンと見るのか妥当と思います。
このピンクのブラッシュは、内包物の反射干渉により特定の色(波長)が強調される事が要因で、ピンクの他にゴールド(イエロー)のファイヤーが強調される個体も確認しています。
今回ご紹介のピンクファイヤークォーツの原石は、インド南部のカルール(Karur District Tamil Nadu,Indea.)の産出です。この地でピンクファイヤークォーツが産出することは、私の周囲の極少人数の者しか知りません。カルールでは鉄分の多い産地で、この事でも鉄系のインクルージョンと推測されます。
このピンクファイヤークォーツはゲーサイトとレピドクロサイトもインクルしたいわゆるスーパーセブンタイプで、カルールてはジャガレータイプ(鰐水晶)として産出することが多いです。稀にポイントとして産出する事もあります。
ピンクファイヤークォーツはカンボジアのアメジストにも入っている物が発見され、更に探せば各地で発見される可能性もあります。
157×98×51mm 686g
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